SECがイーサリアム現物ETFの申請を承認、暗号資産市場に重大な突破が訪れる

5月24日深夜、アメリカ証券取引委員会(SEC)が予想外にもイーサリアム現物ETFの申請を承認し、この決定は暗号資産業界全体を驚かせました。今回承認されたのはイーサリアム現物ETFの19b-4フォームで、複数の著名な金融機関が関与しています。しかし、ETFの正式な取引はS-1登録声明が有効になるのを待つ必要があり、このプロセスには数週間かかる可能性があります。

この承認は、時価総額で二番目に大きい暗号通貨であるイーサリアムが、従来の金融市場に向けて重要な一歩を踏み出したことを示しています。これはETHの発展史におけるマイルストーンであるだけでなく、暗号資産業界と従来の金融システムとの融合における重要な節目でもあります。

これまで、市場はSECがイーサリアムETFの申請を延期または拒否することを一般的に予想していました。さらに、2週間前には、業界のアナリストはこの申請が2025年末まで承認される可能性があると考えていました。しかし、最近のSECと申請機関との頻繁な対話や政策環境の変化は、規制当局の姿勢が大きく変わることを示唆しています。

注目すべきは、この決定がアメリカの選挙年の政治的要因に影響されている可能性があることです。最近、アメリカ政府は暗号資産市場に前例のない友好的な姿勢を示しています。例えば、下院は暗号通貨の規制権をSECからCFTCに移す法案を通過させ、上院も暗号業界に不利なSAB 121規則を覆しました。

それにもかかわらず、アナリストはイーサリアムETFの魅力がビットコインETFには及ばないと予測しています。その資産規模はビットコインETFの10%から15%に達する可能性があり、約500億から800億ドルになると見込まれています。

イーサリアムが伝統的金融市場に進出した過程を振り返ると、2021年2月にシカゴ・マーカンタイル取引所がイーサリアム先物を発表し、2023年には各大金融機関がイーサリアムETFを申請し始め、今日のSECの承認に至るまで、すべてのステップが暗号資産と伝統的金融の徐々の融合を象徴しています。

この決定は、規制当局の姿勢の大きな変化を示すだけでなく、暗号化通貨業界の将来の発展に新しい道を開くものです。イーサリアムETFの正式な上場取引が間近に迫っていることから、暗号資産市場の新たな変革と発展を目の当たりにするかもしれません。